ジャズピアニスト Nori OchiaiのBlog

音楽、その他を通して日々感じる事や活動状況。

日本のジャズシンガー19

前回の長文のコメント、自分にも耳が痛いところもありますがありがとうございました。こういった現象が起こってしまう決定的な理由の一つが、残念ですが、物(ジャズ)の価値を感じれない人が多い、という事だと思います。

きつい言い方ですみませんが、最低限の努力や準備をせずに腐ったものを出して立派なお金を取る飲食店は存在しないし、そこで「すばらしかった」と言ってお金を払うお客さんもいないでしょう。


理由は簡単で、腐っている事
を感じない人はいないからでしょう。食べ物のセンスがそこまでデタラメな人はいないけど、ジャズだと、、、
だから成り立ってしまうのだと思います。

「心込めて歌います。」という言葉を頻繁に使う素人っぽい方が多い気がします。その言葉自体素晴らしい事ですし、何も悪くないけれど、インスタント食品の様なものを出しているのに「心込めて作りました」だとしたら、ちょっとおかしいかもしれない、と思わされます。


本来お金をいただいて提供するものに心を込めるのは当然過ぎる事だし、その当然な事をあまり頻繁に口にしたり強調してしまう事にはちょっと違和感を覚えます。心を込める“ というのは口先で言えてしまうような、そんなに簡単な事ではないでしょう。それができるまで、口にできるまでに相当な道程があるのではないか、と思います。勿論自分も含め、素人シンガーの方も真面目に考えるべき事かなと思います。


演る側も見る側も雇う側も、音楽的、ジャズ的価値観を養っていく事が大切だろうし、いい芸術と商業的成功は必ずしも一致しない、でも良くしていくためにはその部分とどう付き合っていくのか、という事も無視すべきでないのかなと思います。





「日本のジャズシンガー」というタイトルにちょっと無理があるのは最初から自覚しながらもあえて使ってましたが、本当のところは「日本のジャズ」、だったり、「日本」とさえなってしまうのかもしれません。


日本のジャズがおかしいのは素人的なシンガーだけの問題ではなく、他にも色々な要素があると思いますが、その辺についても、もう少しこれから書いていって、近いうちに終わらせたい、、、と思います。

日本のジャズシンガー18

  1. またストレートなご意見をいただいたので、紹介させてください。
     
    • “どんな商売でも、その道のプロが一生懸命働いて、工夫して、勉強して、その対価としてお金をいただいています。でも唯一、音楽のライブでは、素人が「ああ、楽しかった!ライブ最高!」という自己満足のために、同じお金をもらっています。それも音楽的に不十分なのに。こんなことは他ではありません。
       
      素人シンガーでも、お客様のために楽しんでもらおうと思って、衣装、MC、パフォーマンスを、プロ風に、一応努力し、サービスする方もいます。でも肝心のピッチ、リズム他、音楽がそこにはないんです。
      ラーメン屋さんに入って、いくら面白いおばさんがいて、盛り上がったとしても、ラーメンの味が、不味かったら1000円の代金を払いたいと思いますか?二度と行きませんし、そのお店は淘汰されてしまいます。
       
      素人シンガーは、ジャズは趣味なので、他に仕事を持っているか(当然収入があります)、主婦の方(当然生活には困りません)方が多いと思います。その彼らが、プロと同じチケットを売り、金銭を得ることに、私は滑稽さを感じます。

      お金の価値が分かっていない。2000円のお金を得ることがどれほど大変なのかを!プロがどれほどキャリアと努力をし、明日の仕事もあるかないか、分からない不安の中で生きているかを知らず、同じステージに立とうとする高慢さを感じます。 



      アメリカでは、セッションで、演奏や歌唱がダメ出しされると、容赦なく二回目は出番が無いと聞きます。お店でも、耳の肥えたお客さんを満足させられる音楽性を持っているミュージシャンのみが、演奏できると聞きます。
       
      日本では、その音楽を判別するフィルターを、お店が掛けない。「あなたは、まだライブをする音楽性はないんだよ」と先輩ミュージシャン、やプロミュージシャンが、教えてあげない。むしろ、お金になるからといって、ライブを奨励したりする。プロが自らの首を縛っている。素人は、自分のピッチ、リズムがズレていることを感じる耳がないのだから、他者評価を入れてあげないと、気づけないのです。気概を持って、先輩ミュージシャンは告げるべきです。
       
      音楽への誠実性、ジャズへのリスペクト、対価としてお金を得ることの責任感を、店主や先輩ミュージシャン、プロミュージシャンを回復することが、解決であると信じています。”

日本のジャズシンガー17

興味深いコメントをいただいたき、承諾をいただいたので紹介させてください。
読んでいただいて、100パーセントは同意できなかったとしても、大まかには理解いただけるのではないでしょうか。
似たようなコメントも今までいくつもいただいているので、同じ事感じられている方も少なくない、のではないかと思います。
 
シンガー、ミュージシャン、お店など、誰かが一方的に悪い、という話でもないと思うし、責めたい訳でもないですが、色々な要素が重なって、残念な状況が成立してしまっている、という事を多くの方が知る事は大事なのではないか、と思います。




“郊外のジャズバーでは、ミュージシャンたちが、素人女性シンガーを、褒めておだてて、ライブをしようよ! と誘うんですね。良く言えば育てているとも言えますが。するとシンガーたちは、音楽的にはまだまだなのに、自分の歌を過信し、錯覚してしまう。またミュージシャンたちは演奏機会が増えるので、又ドンドンおだてる。お店は、素人シンガーのおともだち人脈をあてにし、集客がいいことを喜ぶ。 


でも演られているジャズは、浅いもの。また素人シンガーは、友達シンガーも多いので、互いに助け合い、聴きに行き合い、互いに褒め合う。そこにはピッチ、スイング、音楽性も乏しい。 

そのうちに有名プロミュージシャンと知り合い、一緒にやりたくなる。又勘違いする。素人シンガーは、レッスン、ライブとお金を散財し、主婦も多いので、家庭がガタガタになり、問題を抱える。

一方プロミュージシャンは、音楽以外の友人がなく、友人は同業者ばかりで、人脈は枯れ、新規顧客はつかない。当然集客は減る。食うためにレッスン業に進み、生徒達を集め、発表会を催す。自分のライブに来させ、そのうちに褒めそやして、ライブをさせて、勘違いさせ、お金を収奪する。生徒=客になる。生徒はビジネスだとは気づかず、勘違いしていく。 ”

8月 Schedule

Leader Gigs 

8/11
高田馬場 Hot House  about 8:00pm open,  about 8:30pm start 
H. H. スーパー Trio
のり・おちあい piano  安井鉄太郎 drums  キャサリン宮方 vocal  
東京都新宿区高田馬場3-23-5リベラル高田馬場B1 
早稲田通り沿い、シチズンセンター向かい。 

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8/31
六本木サテンドール
 7:30pm 
究極の異種格闘技戦
Nori Ochiai Trio vs Edo Yamaguchi
Nori Ochiai piano 古谷悠 bass 井川晃 drums 
special guest エド山口 guitar, vocal, talk
https://www.satin-doll.jp/ 


Gigs as a sideman

8/1
俺のやきとり銀座9丁目
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

8/3
宇都宮 Fellows 
OPEN 18:30 START 20:30
高瀬龍一(tp)  三木俊雄(ts)

Nori Ochiai(p) 小美濃悠太(b) 斎藤良(ds)
http://www.g-fellows.jp/

8/4
久喜コミュニティラウンジるんるん 7:00pm
Fukumi vocal  中江裕気 tenor sax
http://loungelunlun.com/

8/5
俺のイタリアンJAZZ/俺のやきとり銀座9丁目
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 
 
8/6
俺のフレンチ東京
http://www.oreno.co.jp/restaurant/
  
8/7
俺のイタリアン東京
http://www.oreno.co.jp/restaurant/
 
8/8
俺のイタリアン東京
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 
 
8/10 
俺のやきとり銀座9丁目
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

8/12
俺のやきとり銀座9丁目
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

8/13
俺のフレンチ横浜
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

8/15 
関内BarBarBar 7:30pm
天野昇子(vocal) group
Nori Ochiai piano   香川裕史 bass  小泉高之 drums
http://www.barbarbar.jp/

8/17
銀座 No Bird   1st 7:30pm  2nd 9:00pm 
天野昇子vo ノリ・オチアイp  佐々木悌二b 村田憲一郎d
http://www.no-bird.com 

8/19
桜木町Far Out 1:00pm (昼)
みうらまちこ vocal 
http://www.jazz-farout.jp/ 

8/23
高田馬場 Gate One 8:00pm
天野昇子 vocal  香川裕史 bass
http://jazzgateone.com/
 
8/24
立川 ジェシージェームス 7:30pm
鎌倉 淳 Quartet
鎌倉 淳 alto sax   Nori Ochiai piano  高木遊馬bass  斉藤純 drums
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/index.html  

8/25
朝霞 海 7:30pm
林伸一郎(drums) trio
Nori Ochiai piano 鈴木克人 bass
http://www5e.biglobe.ne.jp/jazz-umi/

8/28
蕨 Our Delight 7:45pm
TwinPianoLive!大谷愛×ノリオチアイ 
http://ourdelight.blog.jp/archives/75818503.html

8/29
俺のイタリアン東京
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 
 
8/30
俺のやきとり銀座9丁目
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 


 

10years 、、、time flies

くそ暑い(fu○king hot 英語でも同じか?) なか、ラーメン屋さんに入ると、パワフルな渡辺美里さんの歌声がこの暑さにピッタリだった。

ニューヨークでジャズ修行仲間だった千里さんとアフリカ人ベーシストのソイルス、そして美里さん、今では有り得ない4人で真夏の六本木でお茶したのを思い出した。想えばあれは2008年。
せいぜい4、5年くらい前の感覚だったけど、
10年、、、、、、、、、、、か。
きゃぁーーー

青木真也 空気を読んではいけない

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『青木真也 空気を読んではいけない』を読んだ。

際どい言動が目立つため、アンチファンも多いし、自分も嫌いな部分あります。

でも、日本ではトップクラスの寝技師である事には誰も異論が無いくらいだし、彼を寝技で自在にコントロールできるのは、奥様くらいではないでしょうか???


嫌いな人でも凄いところは凄いとリスペクトできて、そこから学ぶ事ができる人間でいたい、とは思います。

日本の文化、習慣がアメリカ文化であるジャズを習得するのに邪魔する事がある、とブログで書いてきましたが、海外文化に限らず、実力で勝負する世界なら、日本の年功序列、実力とは違った格付けの習慣などが、若い才能を潰したり邪魔するべきではないと思います。サラリーマン社会さえ、会社の発展のためには有能な若者が、目上の人に変な気遣い無しに発言できる事は大事なのではないか、と思います。

青木真也を間違いなく尊敬できる点は、
格闘技を愛してる、
格闘技に全てを注ぎ込んでいる、
強くなるために邪魔であるなら、日本の習慣、マナーさえ無視している事などだと思います。


強くなるためには、付き合いが悪く嫌われても、変わり者扱いされても構わないし、それくらい犠牲にしなければ大した仕事できない、という考え方。

実力で勝負しようとしてる人にはお勧めしたい本です。
 

日本のジャズシンガー16

「アメフトというくらいだから、(環境、システムなど色々な意味で)アメリカンな方がいい」
とあるコメンテーターが言ってましたが、そりゃそうだな、と思いました。
自分も、ジャズもアメリカンの方がいい、と帰国してからは特に感じさせられるようになりました。

日本的なマナー、礼儀、協調性、忍耐力、精神論などを躾けるのに、アメリカの文化で生まれ発展したものを使う、というのはやっぱり無理があるかな、と思います。

最近あったアメフト、レスリング、相撲(これは日本の文化なので、現代ではちょっと違和感感じる習慣もあるにしても、仕方ない面もあるのかもしれないですが)の問題の直接の原因、核心部分そのものとは違うかもしれませんが、スポーツ、音楽の世界などで、たまに起こってしまうような、日本ならではの残念な事件とも大きな意味では関連あると思います。

子供に観客の前で暴力して、「これがJAZZです」のように言えてしまうプレーヤーがいたり、それをかっこいい、音楽も教育も超一流だ、のように賞賛できてしまう人間が少なくなかった、というのもこの問題が大きく関わっているのではないか思います、ある意味、彼女彼らはとても日本人なのでしょう。

ジャズでいうと、理論や”ある範囲内”での楽器の技術などは日本式なやり方でも習得できるかもしれないけど、リズム、フィーリング、テイスト、アンサンブルなどの部分はかなり難しいのではないかと感じます。

帰国したばかりの頃、いわゆる典型的な日本の大御所(今だに違和感あり苦手な言葉)と言われるプレーヤーが、自分のフィーリングがおかしい、という事で、ジャズのカウントの仕方、というものをまるで初心者にでも対するように親切に教えてくれました。

と同時に、自分の事を、世界で通用するレベルだね、とも言ってくれました。自分がその人に褒められたと自慢したい訳でもないし、まるで初心者扱いされたのが悔しいと言いたい訳でもないです。でも、何かがおかしくないでしょうか?

説明しながら見せてくれたのは、正直に言えば、(自分には)見ただけでスイングしないな、と思わされるものでした。わざわざ言う必要も無い事かもしれませんが、当然アメリカで、スイング感のあるカウントはさんざん見慣れてきました。世界最高のプレイヤーから、ローカルな素人のシンガーのおばさん、おじさん達がどんなカウントするかまで見てきて知ってます。

話を聞くとそのプレーヤーは、ジャズの本場には行った事がないそうでした。行く行かないはともかく、行きたいと思った事すらなかったように見受けられました。現在世界の最高のレベルがどんなものなのか、という興味、関心も感じられませんでした。乱暴に分かりやすく言ってしまえば、日本のジャズが全て、というかそれしか存在してない、というような世界を感じました。

イタリアン料理をずっとプロフェッショナルに追求しているのにイタリアに対する興味が無いのと同じような事かもしれません。そういう人達から、アメリカやイタリアの香りがする事も無いでしょう。

「日本の習慣、礼儀、マナーの美しさなどもジャズの中に生かし表現したい、ジャパニーズジャズが最高なんだ、それを追求したいんだ!」というならまだある意味リスペクトできますが、もしそんな事すら考えた事なく、自覚も無く、ジャパニーズジャズを自然なジャズ、正しいジャズ、として主張し、押し付けながら教育してしまっているのなら、それは残念な事だなと思います。
















 

たまに聞く言葉だけど

「内容、何を言っているのかより、誰が言っているかが大事」
というようなフレーズを聞く事があるけど、本当にそうだな、と思う。

いくら偉人の言葉のようのものを「有名なデザイナーの誰々が言ってたけど〜」
の様に言われても、その言葉を本当にその人なりに噛み締めていないでただの請け売りで、でも分かったかの様に言われてしまうと、せっかくの素晴らしい内容も、どんなに正しくても素晴らしくても、まるで嘘の様に響いてしまう。

ジャズの演奏、ジャズに限らないかもしれいけど、どんなに凄い人のフレーズを弾いても、消化して自分の言葉として発しないと説得力が足りなく嘘っぽく響いてしまうのと似てるのかな。




 

日本のジャズシンガー15

ある日お店にブッキングされて初めてお会いした、共演させていただいたシンガーがいました。

ある程度ベテランらしく、態度もプライドもやや大きめ、上から話してくるような感じもしたり、
 


ニューヨークに短期滞在した事もあるらしく、本番前にはそんな話にもなり、いつ頃だったのか聞くと、
ちょうどテロがあった頃だったそう。

「怖くてすぐにでも日本に帰りたいと思ったけど、なかなか出れなくて、、、、」
そして
「でも、今になってはいい経験したな、とは思うけどね」

一瞬耳を疑いましたが、確かにそう軽く言い捨ててました。

百歩譲って、少しだけは言いたい事を理解するにしても、数多くの犠牲者がいる事を考えれば、一言誤解の無いようにフォローする言葉も必要でしょう。
言葉を使って、言葉だけでは伝えられないような感情を伝えるような事を仕事にする人ならなおさら、言葉にそんな無神経でいられるはずが無いです。

そこにいたにも関わらず、犠牲者の事などブラウン管の向こう側以下の事としてしか感じられないようなニュアンスで、シンガーというにはあまりに程遠い感性だと思わされました。

アメリカでそんな事いったら、ぶっとばしたくなる人がいてもおかしくないかもしません。

そして本番が始まるとき、

メンバーが定位置に着く前に、お店のBGMが止まる前に、ステージの照明が付く前に
『みなさん、こんばんは!!!』
それがそのまま、その日の音楽を表していたと思います。

自分の心は、怒りというより恐怖感みたいなもので凍りついてしまって、それはその日の最後の曲まで溶けることはありませんでした。自分の音も凍りきってしまっていたと思います。


プロとしては失格なのかもしれないけど、プロである前にただの人間なので、そんな未熟なダメな自分をその日だけは許す事にした、、、





 

試合決まりました!

次の試合は8/31に決まりました。
対戦相手はエド山口さんで、またとんでもない異種格闘技戦になりそうです。

秘策は無いですが、リスペクトを込めて、臆することなく、空気読まず、
ガチンコでがんがんに攻めまくりたいと思います。
応援よろしくお願いします!
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