ジャズピアニスト Nori OchiaiのBlog

音楽、その他を通して日々感じる事や活動状況。

Cheryl - Charlie Parker


Nori Ochiai Trio Nori Ochiai piano 古谷悠 bass Jun Saito drums
2020.7.31 M.J.SMILEでのライブから。
Hope you enjoy it!

夜中に目が覚めたら

インターネットでブラジルとアメリカのドラマーがライブ対談やってた。

時折楽器演奏しながらの、ジャズとかサンバのグルーブの話を寝ぼけながら、だらしない格好しながら観れるとは、改めて凄い時代です。

実践していくのは凄まじい時間とエネルギーが必要だけど、言葉にしてしまうとやっぱりシンプルでNoriTubeで話してるリズム、文化などの内容とそんなに変わらない事も多い。 

いつも感じる当たり前の事けど、ブラジルのミュージシャンの英語聴くと、よくインタビュー等観るブラジルの格闘家の英語のリズム、イントネーションなど似てるから、とても親近感が湧く 笑

内容もそうだけど、凄いプレイヤー達の話し方のフィーリングはとても心地良い。演奏と同じだな。
 

Shirley Hron - Once I Loved


一つ前のブログで、Herbieの話してる姿自体が美しくアートになってしまってる様に感じたと言いましたが、そこから連想させられるのがこれです。

全ての言葉が薄っぺらくなってしまうとは思いますが、ご容赦ください。




まぁ今風の一言で言ってしまえば、ヤバすぎ!!!
語りたくないくらいヤバすぎ!!
なにこの大人な世界!

Shirleyのピアノで始まる。
3小節目のギターのアルペジオが入って来る時点で、息が苦しくなる。重い、時間が止まってしまう、ただ事じゃない、普通の世界じゃない、自分の知ってる現実の世界と遠い何かである事が強烈に伝わってくる。


これ以上ない凄すぎる間、物凄い緊張感、固まってしまう、息が苦しい。
当たり前だけど、スタープレイヤー達がただただシンプルな音で、誰も世界を壊さない。Herbieもシンセパッドを弾くだけ。

4:29 のところ、
now I know の後の彼女自身によるピアノの一打。
考えても分からないかもしれない。感じるしかない。ただただ全てが意味のある一打、絵になってる。ドキドキする。


そのとんでもなく大人で贅沢な音の世界のイントロがHerbieのMC。
ただただSHIRLEY HORNを紹介するだけなのに、、、、、
Her name.... Shirley Hron 

本物のアーティストが、本物のシンガーを、心からのリスペクトを込めて紹介すると、それだけでアートになってしまう。凄すぎ。

その紹介自体が本当に曲のイントロに聴こえる。すでに始まってる。これから何が起こるのか、起こってしまうのかが伝わってくる。

Love is the saddest thing 
.....when it goes away



 

Miles Davis according to Herbie Hancock


暑中見舞い代わりに友達がこの動画を送ってくれた。
大分前、多分New Yorkいる頃観たと思う、そして当時ブログかMIXIかに書いたと思うけど、探すのも大変みたいだし改めて書いてみます。

これはジャズをやっていくのに、とても重要なマインド。New York行く前は全く考えもしなかった、理解していない事でした。自分も典型的な日本人で、そこそこ真面目で神経質な部分もあったし、割り切れないのも受け入れづらいところもあった。勿論、日本でそういうミュージシャンは多いと思う。

真面目さ、几帳面さ、はみ出さなさ。お行儀の良さ。日本人の良い部分である反面、遊びから入って学ぶ様な、そしてとてもとてもオープンマインドが求められるアメリカの文化をやるにはデメリットとなってしまう部分も多い。


2:53 あたりからがその大事な部分。大体こんな感じ

「とてもイノベイティヴで燃えまくっているリズム隊の上でのマイルスの素晴らしいソロ中、マイルスのプレーの中でも最も凄かったものの一つ、その時に僕は完全に間違いのハーモニーを弾いてしまった。ああ、、、どうしよう、と思った。その瞬間、マイルスは一瞬吹くのをやめて、間を作った。

そして次に出した音、、、それは僕の間違いが、間違いでない様に聴こえさせてしまうものだった。非常に驚かされたし、信じられなかった。マイルスは彼自身の恐るべき音の選択のセンスとフィーリングで、間違いを正解に変えてしまった。僕は完璧にしばらく固まってしまったよ、、、」


こんな感じでハービーが話してるけど、
マイルスはハービーの間違いを、”間違い”として聴かなかった、捉えなかった、ただ聴いた音に対して最善の反応をする事だけを考えていた、ステージ上ではその責任があると考えていたのだと思う、という様に言ってます。

これは、確かNoriTubeでも以前話したけど、
ヴァイブ奏者のWarren Wolfも
「ステージ上に間違いというのは存在しない。もしメンバーの出した音を”間違い”と認識してしまうなら、それは傲慢な姿勢になってしまう。」
という様な事を言っていたけど、このハービーの話している事と同じ様な話だと思う。



ハービーも言ってるけど、自分も本当にそう思います。

ジャズの中に人生の多くのレッスンが含まれてる。

生きていくために必要な多くの事をジャズが教えてくれる。

だから、ジャズさえ真面目にやっていればいいのかもしれない。



スポーツでも負けから学ぶことができればそれは、”間違い”ではなかった事になる。
失敗から学び成功に結びつける事ができる。

「目の前にある状況を謙虚にオープンマインドで受け入れる。毒であってもそれを受け入れ薬に変える事ができる。どんなに辛い厳しい状況があっても、それを受け入れその毒を薬に変えられる。その事もその時マイルスから学んだんだ」


マイルスは帝王とか怖いイメージもあるかもしれないし、もしかしたら、「ぶっ◯してやりたい」と思ったりした女性もいたかもしれない。

でも、この話からも、マイルスがいかに音楽的に謙虚で、温かかったか、というのが伝わってきます。仮に男として、人としてそれなりの棘があったかもしれない、おそらくあったと思うけど、でもアーティストとして、魂の部分で最高に美しく温かい人、ピュアだったに違いなかったと思います。

そして何より、この事を話してるハービーが美しい。
話自体が本当に演奏みたい、表情がニュアンスが全てがアートになってしまってる。何かを極めた人達が持ってる美しを感じさせる。


パットメセニーからもそれを教えられた事があったけど、近いうちNoriTubeでその話してみたいと思います。

Peace / Horace Silver


帰国してからとてもお世話になっていた人がまた旅立ってしまった。沢山沢山ずっとずっとありがとう! 新型ウイルスでも命を落とされたり、苦しまれたり、経済的、精神的に、様々な形で多くの人が不安、ストレスの中で生きいてると思います。ささやかですが、安心できる穏やかな日常が戻る事、そして安らかに休んでもらえるように、お祈りさせてください。

RIZIN.23 全試合感想


ジャズミュージシャンにしか感じれない、、、、、、、
かもしれない感想。 選手や主催者、スタッフの皆様、2日間に渡って、多くの物と戦いながら、背負いながら、厳し状況の中素晴らしい試合を魅せてくださり、ありがとうございました!

RIZIN.22 全試合感想

色々懸念される事はありましたが、素晴らしい大会でした。 自分のやってるジャズの事とも重ね合わせながら、全試合の感想をお話しました。




負荷トレーニング

IMG_1079
かなりどうでもいい写真だけど、一応6並びでした。
並びといえば、昔ギャラを言われる時に「並び」と言う言葉よく使われました。って、まるでおじいちゃんみたいだ 笑

源泉込みの6並び、と言われればちょうど手取り60万、いやせいぜい6万か。並びじゃない時の場合は、取りは少なくなってしまう。キャーッ!

と、こんなどうでもいい事が頭をよぎって一応ブログ用に写真でも、と思ったら何を間違ったのか友達に無言の写真だけ送ってしまっていた。

「これ何?」
そりゃそうだ。すみません!
でもオイラのボケぶりに笑えてくれたみたいで、良かった。
こんな事でもどんな事でも、笑えるっていいよね。
笑ってる瞬間は喧嘩もないし、戦争も起こらない、かもしれない。

お笑いの人ってカッコいいな。
自分がバカなふりして、笑わせたり、笑い者になったりもする。笑うと心が開くし、元気も出る。
頭良くないとバカのフリもできないだろうし。

「ノリの理想のジャズのスタイルは?」と聞かれて、
「格闘技とお笑いを音にする感じです」と言うと、だいたい呆れられそこで会話は終わってしまう。でも本当だし、あんまり難しい、”ビバップ”とか”ハートバップ”とか言われても寧ろよく分からないんだ、、、



今日はちょっとリズムに負荷をかけたトレーニングしてみた。
アスリートもゴムとかで身体を引っ張られながら動いたり、とかするのかもしれないけど、リズムもそう、ちょっと実戦では有り得ないような負荷をかけまくってしばらく練習すると、その後は少しの間(残念ながら)耳がドーピングしたみたいになって良く聞こえて楽になる、普段より耳が良くなる。というか普段さぼっている耳が働き始めるのかな。

これがずっと続けば最強だけど、ウルトラマンみたいなのが残念 笑





 

寧ろそっちの方が娼婦みたいじゃない?


先日、動画を観てくれたミュージシャン達が、言ってくれた言葉を受けて話してみました。


その動画はこちらでした。
 

それにしても

Garner
暑かったな。 夜になっても、身体に熱が入ってきて溜まってしまう感じ。 こりゃホント近い将来ここには人間が住めなくなってしまうじゃないか、と思わされるくらい。

レストランで演奏してると、Errol Garnerの曲のリクエストをいただいた。
演奏終わってお礼を言うと 、

「NYでも色んなところでもリクエストした事あるけど、大抵は曲を演奏してくれるだけだけど、あなたにはErroll Garnerのタッチが入っていて驚きましたよ。」

 勿論、Erroll Garnarなんて自分から見たら神様みたいだし、そんな訳あるはずないし、あり得ないのは分かってるけど、それでも嬉しいな。

スタイル的にも自分の芸風とはかけ離れているし、でも逆に全然違うからこそ嬉しいしとても有り難く感じました。 

スタイルや表面的な事はともかく、あんな温かい音楽できたらいいな。 
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