是非よろしくお願いします!
ここに来てくださる方達は格闘技の事あまり詳しくない人が多いかもしれないですが、ジャズでも格闘技でも、今の時代に共通する現象というものがあるように思えます。
簡単に説明させていただくと、最近は、格闘技素人の不良。元不良の人達に試合させてるブレイキングダウン、というイベントが流行っていて、その辺のプロの試合より注目も集めビジネスになってる様です。そこへ駆り出されるのが、20年程前、世界の中心的に日本で盛り上がった、K-1というキックボクシグイベントで活躍した本当に世界のトップクラスのキックボクサー達です。
当然引退して長い年月経っていて、年齢的にも身体の見た目でも、現役選手とは明らかに違う。
イベントプロデューサーによると、「名前はあるけど、彼らも現在いい仕事があるわけでも無いので、かなり安く使う事ができる、、、」
なるほど、とは言った感じだけど、そういう輝かしい功績があり、当時世界トップクラスの本物のファイター達が、素人のかませ犬として利用され安く使われる。勿論最終的に本人達の意志によって参加しているのだろうけど、でも彼らのファイトがずっと記憶にあるファンなら残念な気持ちはあるだろう。かといって彼らも生きていかないといけないので、他人が口出しできる事でもないのかもしれない。
日本のジャズでは、格闘技素人の不良的なポジションに、素人ジャズシンガー達がいて、ベテランミュージシャン達が伴奏する、というスタイルがとても盛んで当たり前に溢れています。
「○十年前は素人と一緒にステージで演奏なんてあり得なかったんじゃ!!!」
関係者、ご予定くださった皆様、大変申し訳ございません。
吉祥寺 M.J.SMILE 1:00pm〜4:00pm
古谷悠 bass
9/3
吉祥寺 M.J.SMILE 7:00pm
MARI PEREZ vocal
NORI OCHIAI piano
BRENT NUSSEY bass
GENE SHIGEMURA drums
https://www.mjsmile.com
9/7
三鷹ソニド 7:00pm-10:00pm
Nori Ochiai Trio Live & Session
Nori Ochiai piano
よしみせいいち bass
Takato drums
コロナに罹患してしまったため、キャンセルになりました。
関係者、ご予定くださった皆様、大変申し訳ございません。
9/13
立川 Jesse James 7:00pm
Nori Ochiai piano
横山裕 bass
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/index.html
9/16
市川 h.s.trash 7:30pm
Jam Session
ベース 保志野謙二
ドラム 熊谷誠
http://red.zero.jp/h.s.trash/
jam session
越野振人 bass 林伸一郎 drums
市川 h.s.trash 7:30pm
森近徹 tenor saxよしみせいいち bass
http://red.zero.jp/h.s.trash/
9/23
大宮 アコースティックハウス 3:00pm-6:30pm
9/30
君津市 Cafe Bellwood 6:30pm
高橋亜弓実 vocal clarinet
HIRO長谷川 drums
シンガーの方達が「心込めて歌います」の様な言葉をライブのMCで言う事が結構多いと思います。
マイク持っているので話す機会が多い、ということもあるのかもしれないけど、それにしても楽器奏者より圧倒的に多いと感じます。
勿論言葉自体は素晴らしいと思います。ただ、あまり簡単に強調されると、正直違和感感じる事はあります。逆に料理人だったり、スポーツ選手など、様々な世界で本気でやってる人からはあまり頻繁に聞く事はない。
そんな事当たり前過ぎてわざわざお客さんに言葉で説明する様な事ではないから、だと思います。
「今日は一生懸命歌おうと思います」、と言ったらちょっと違和感ありますよね。勿論、素人の方なら全然悪くもおかしくないです。
演歌歌手の「心込めて〜」もプロアマ問わず何故かしっくり来てしまう気もします。やっぱりそこは伝統、文化、テイストなのでしょうか? その流れ?で、似たフィーリングでステージに立てば似たようなMC、フレーズも自然に出てくる、というのもあるのかもしれない。
ジャズに戻って、
もし未熟さ、努力の足りてない事を正当化、誤魔化すための様なものなら、どうなんだろう、色々舐めてしまってるように響くかもしれない。
お昼の営業のために、まだ人が寝てる暗い時から仕込み始める飲食店とか、外から見えない土台となる基礎をしっかり作ってる建物とか、プロの仕事として当然なのかもしれないです。当たり前過ぎてわざわざ真心込めてこんな事もしてます、とアピールするところでもない。
その場”だけ“心込めればいいのなら、込められるものなら、誰でもできてしまうだろうし、地味な努力も必要無い。
だから実力、基礎体力の伴ってない人の口から簡単に出て来る事も多い言葉な気がします。勿論時には音と同じ様に、ニュアンスから本物の言葉として聞こえる事もあると思うので、言葉自体が悪いわけではなく、ニュアンスによってはおかしなものが伝わってくるという事で、感じる人は感じる、感じない人は感じない事です。
もしその様な基礎的な部分の努力、準備を省いていながら、「心込めます、(技術はさておき)何かを伝えられたら〜」と簡単に言えるなら、プロというならそれはただただ不誠実、少し大袈裟に言えば嘘つきにも近くなってしまうのではないでしょうか?
すきやばし次郎さんなら、
「お米をちゃんと炊く事が出来ないで、どうやって心込めて寿司握るの?」
と言いそうな気はします。
本当はこんな事言ってはいけないかもしれなく、ここだけの話でお願いしたいですが、自分の事を正直に言えば、
下手くそ過ぎて、ただ少しでもマシになる、上手くなる事だけでいっぱいいっぱい。技術とかそんな事より、とにかく真心込めるとか、下手でも伝えられるとか、それこそどれだけ神がかったらそんな事が可能なのだろう、そんな風に思える資格はいつになったら得られるのだろう、とも思います。
とはいえ、子供や素人の方達の演奏で伝わってくるものがある、感動する事があるのも間違いなく、そこは矛盾してるように聞こえる、理解していただけない人には理解していただけないとは思いますが、プロとしての仕事全般に対して、そういうものではないか、と自分は感じます。
正直言って、音楽的、技術的に明らかに素人レベルで、それは良い人とか、味、個性がある、とかそういう問題ではない。
彼女にやんわり自分の意見を伝えると、「勿論ジャズができてるなんてこれっぽっちも思ってません。でも、ジャズが好きで、ほんの少しでも前進することができるなら続けていきたいと思っているだけです」と、誰が聞いても謙虚にしか見えないのだけど、それと初心者の状態でそういう世界最高クラスの場にプロとして参加できる図々しさって、どういうバランス、組み合わせなのだろう、とは思います。
もっとも、そういった事は世界中どこでも実現できる訳ではなく、残念ながら文化レベルの低い日本だから、というのもあるとは思います。
ビジネスになるから、使う人がいるという事もあるし、何より、ある意味とても謙虚な人なのに、やっぱり自分の事、音楽的な未熟さ、どれ程あさってなのか気付けない、気付けなければ凄い人の凄さは感じない、当然言葉にはできても、本当にリスペクトする事はできない、という事が大きな要因ではないか、と思います。
悪気は全く無い、良い人だけど、結果とんでもんなく図々しい事できてしまう。分からないってそういう事なんだと思います。ジャズってそれくらい分かりにくい、本物と出鱈目の違いすら分かりにくいって事なのかもしれない。そう言いたくないけど、、、
あるミュージシャンは、「これっぽっちもできてるなんて思ってないなら、出ちゃだめだよ、お金払って見に行けばいいんだよ」と言ってました。
誰でも分かりそうな当たり前な事なんだけど、そんな当たり前が何故か日本のジャズでは難しくなってしまう。