ジャズピアニスト Nori OchiaiのBlog

音楽、その他を通して日々感じる事や活動状況。

2018年06月

進化、戦い

格闘技のチャンピオン達は、凄いレベルにいながら、
毎試合毎試合、新しいテクニック、戦法など編み出していかないといけないのだと思います。
対戦相手は、みんな研究してくるから、”物凄く強い“ だけの現状維持だと、やられてしまう可能性も高く、負けを意味するのかもしれない。そんな高い所にいるのに、まるで崖っぷちの様な意識なのかな、と想像させられます。

ジャズもやっぱり戦い、自分との戦いでもあるから、自分のいいところを伸ばす努力をしつつ、一番弱い所とも向き合い、常に、ちょっとでも前進するしかない。

もし共演者(対戦相手)に、「こいつ全然だめだな、、、」と思わせたら、
次の機会には、「あれ、全然だめだったけど、こんなに良くなったのか」

もし「いいプレイヤーだな」と思ってもらえたら、
次回は「やっぱりいいプレイヤーだ」ではなく、
「いいのは分かってたけれど、さらにこんなに、ここまで進化してるのか、、、」
のように周りのプレーヤー、リスナーの期待、予想を外れさせないと、負けと同じ事なのかもしれない。

凄いプレイヤーというのは、やっぱり勝ち続けていく覚悟のある人達なのかな、と思います。

 

7月 Schedule

7/1
熊谷コルドバ 6:00pm
鎌倉淳 (alto sax) trio
鎌倉淳 sax  高木遊馬bass
http://www.bar-sugomori.jp/live.html 
048-522-6955 

7/4
六本木club-t 

7/5
俺のイタリアンJAZZ
ちゅうまけいこ vocal
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

7/7
俺のやきとり銀座9丁目
中江裕気 tenor sax
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

7/9
俺のフレンチ・イタリアン青山
菊田茂伸 bass
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

7/10
俺のフレンチ東京
Kei vocal 
http://www.oreno.co.jp/restaurant/
  
7/11
俺のフレンチ東京
中江裕気 tenor sax
http://www.oreno.co.jp/restaurant/
  
7/14
俺のフレンチ・イタリアン青山
中江裕気 tenor sax
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

7/15
俺のイタリアンJAZZ
中江裕気 tenor sax 
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

7/19
関内 A.B.SMILE 8:00pm
安井鉄太郎Quartet
竹内直 tenor sax   Nori Ochiai Piano  座小田諒一 bass  安井鉄太郎 drums
http://absmile.jimdo.com 

7/20
赤坂Tonalite 7:30pm
手塚隆&渡辺明日香 with nori ochiaiピアノトリオ 
手塚 隆(vo) 渡辺明日香(vo) nori ochiai(pf) 山口雄三(ba) つの犬 (dr)
http://www.akasakatonalite.com/

関内 A.B.SMILE  24:00 
Jam session    
Nori Ochiai Piano  鈴木堅登 bass  安井鉄太郎 drums
http://absmile.jimdo.com 

7/21
有楽町外国人記者クラブ
みうらまちこ vocal

7/24
俺のイタリアンJAZZ
島田のぶひろ vocal
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

7/25
浅草マルス 8pm
川島智子 vocal
http://jazz-bar-mars.com/


7/26 
赤坂Tonalite 7:30pm
Kotomi3on3Live
谷殿明良(tp)佐藤洋祐(as.cl)池田雅明(tb)ノリオチアイ(pf)鉄井孝司(ba)佐藤ことみ(dr)
http://www.akasakatonalite.com/

7/27
俺のフレンチ・イタリアン青山
中江裕気 tenor sax
http://www.oreno.co.jp/restaurant/ 

7/28
大宮アコースティックハウスJam  7:00pm
Live & Jam session
三浦良樹 guitar  高橋宏種 bass  迫 優大 drums
http://www2s.biglobe.ne.jp/~acoustic/
 
7/31
club-t 

The Gig at Keystone Club

尊敬する強力なメンバーで最高に盛り上がり楽しかったです。今日の経験がまたこれからの励みになります。お越し下さった皆様、応援してくださった皆様ありがとうございました!

日本のジャズシンガー14(マナー、振舞い)

一流の柔道家で道着の扱いが乱雑な人はいないだろうし、管楽器プレイヤーが楽器を持つところ、ケースの持つ姿からだけでも、どんなプレイヤーか感じさせられたり、ピアニストがピアノの椅子に座るところを見るだけで、あ、凄いプレイヤーだ、と感じさせられる事もある。一流の役者でさえ、楽器を構えたり、ケースの持ち方で本物のミュージシャンの様に完璧に見せる事は難しいと思います。簡単になりきれないからこそ、そこに真実があるのではないか、と思います。



柔道の事は分からなくても、道着を雑に扱っていたら、ああ、この人は本物の
柔道家でない、という事は多くの人が感じるでしょう。


音楽以前にあり得ないような振舞い、マナーのセンスの持ち主が
立派なお金取って人前で歌ってしまう、という驚くような状況が日本にはあるようです。



演奏前、休憩時間など、ずっとお客さん(主にベテラン男性)の席に張り付いて飲食、お話に力を注いでいて、打ち合わせる事ができない、打ち合わせる気もなく見えたり、演奏終わるや否や姿が消えた、と思うと、キャッシャーへ直行し、全てのお客さんを待ち構えてフライヤーを手渡したりするリーダーではなく、メンバーとして呼ばれた場合でも、当たり前の様に自分のCDやライブの宣伝だけをする。

色々大切な事はあるのかもしれないが、優先順位がくるい過ぎてしまい、ミュージシャンというには程遠いのかもしれない、思わされます。

都内で定着している、複数のシンガーが組み合わされるライブで、他のシンガーが歌ってる時は、全てのお客さんに話しかけるために、会場中を動き回り目障りになる。あげくに、「こういう複数のシンガーでの出演は初めてだったけど、他のシンガーが歌ってる時にはお客さんと話す事もできて良かったです」の様に言えてしまう人もいました。

そして
Facebookの自己紹介のようなところに、自分が凄いって事が書いてあるのも何故だかシンガーばかりだと思います。例えば、“本格的、実力派プロシンガー“ のような肩書きはあっても、”本格派、実力派テナーサックス奏者“というようなものは見ないような気がします。歌う人の中に何か特別な意識を持つ人が多いのかもしれません。


スポーツでも、オフィシャルなところでのプロフィールではあったとしても、
facebookの個人ページなどで、“本格派プロ野球選手” “実力派ボクサー” のような自己紹介見ないですよね。

こう言った不思議な行動センスの楽器奏者は全くいないけどシンガーばかり、というのは何故だろう?

音楽に救われる

ジャズだけでも知らない事だらけ、やるべき事が多すぎて、他の音楽をじっくり聴くゆとりも正直なところあまり無いけれど、たまに移動中にクラシックを聴いたりすると、やっぱり

(全てではないだろうけど)
魂だけのとっても綺麗なピュアな自分にさせられるような気持ちになったり、ヨーロッパの自然が浮かんできたり、そんな感じであまり人間の部分は感じないけれど、

ジャズはやっぱり雑念、煩悩、弱さ、など、様々な人間臭さ、泥臭さが含まれた、極めて自分に近い音楽のように感じさせられる。汚い自分でもいいんじゃないか(笑)という気持ちにさせてくれる。

まぁどちらにしても、ある意味救われる気分にはなるな。
 

日本のジャズシンガー13

最近あるミュージシャンが、
「英語を日常で全く使わない人は、人前で英語の曲を歌う資格無いと思います。」 
と言っていて、ちょっとハッとさせられました。

その瞬間は結構厳しい意見だな、と思わされつつも、
ちょっと考えてみるとごく当たり前の事だな、と感じさせられました。

確かに、プロフェッショナルと言えるレベルで英語の曲を専門に歌う人で、日常会話程度もできない人は、いないかもしれません。

これは結構面白いなと思いましたが、帰国してから、素晴らしいミュージシャンだと感じさせられる人は、たとえ実際にはあまり英語話せない人でも、海外のミュージシャンに英語で話しかけられたりすると、片言でも、まるで話せるように見えるように反応している人が多いような気がします。

流暢に何でも話せるわけでなくても、フィーリング、ニュアンスは結構あるように見えたりします。
ジャズを通して、そういったフィーリング、ノリを吸収したのか、それとも元々持っていたのかは分からないです。でもジャズと英語に共通のフィーリングがある、というのは間違い無いと思います。

楽器奏者でもそうだと思いますが、ジャズヴォーカリストにとって英語力はとてつもなく大事でしょう。
聴き手に言葉を通して何かを伝えたいのなら、その言葉がピッチをつけた時にしか必要無いものである筈が無いと思います。

もし全く日本語話せない、話したいと思ったことも無い、興味も無い、という人はそもそも日本文化に興味が無いのでしょう。日本文化に全く興味ないのに日本語の曲だけは歌える、という事も有り得ない、というのと同じかな、と自分は思います。




 
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