これは世界的なファンクドラマーのBilly Cobhamのアルバムに参加した時のKamalの歌です。
  



NYに来て、ニュースクール大学で彼のボーカルのクラスの伴奏をサブ(日本ではトラ?できない人の代わりをする)をした時以来、ずっとお世話になっていたカマールが先日、向こうの世界へ旅立たれました。


その最初の出会の時、自分を彼のクラスに呼んでくれた?誘って紹介してくれたのが、南アフリカ人のベースのソイルスだった。思い出してみると、人生のターニングポイントに強烈な個性を持っている大事な存在の人達が絡んでいる事が結構多いです。

多くの人達に応援、サポートのお陰で何とか今まで生きてこれたけど、特に音楽的に力強くサポートしてくれて、支えになってくれていて、応援というよりむしろ自分の将来を確信してくれてるような顔、表情、言葉で、そう感じさせてくれたくれた数少ない人でした。矢沢さんもそんな感じだったけど、人種もジャンルも住んでいる世界も全然違うけど、凄く似た同じような顔で話してくれてました。
 
最初に出会いの後は、クラスの伴奏に雇っていただいたり、彼のアルバム、コンサート、マスタークラスにも参加させていただいたりと、貴重な音楽的経験、音楽的にも人間的にも大きな影響を与えてくれて一生の宝物、沢山くれました。 

彼は、Nat King Cole, Sarah Vaughan, Fats Wallerなど出入りしてセッションするようなジャズに囲まれた環境の家庭でジャズを歌いながら育ち、後にクラシックを勉強して、イタリアでも活動したり、ラスベガスでのショーや、ブロードウェイのTHE WIZの主役を務めたり、様々な活動をされた人でした。

大学でジャズとクラシック両方教えられてましたが、自分が思うには、やっぱり比重も強く、一番好きで大事だったのはクラシックなんじゃないかな、と思います。アフリカン・アメリカンとして、多くの壁を乗り越えながらクラシックを歌ってきた御自身と、遠く文化の接点もあまり無いような国から来てジャズをやってる自分をどこか重ね合わせてみてくれてたようにも思えます。

よくクラスで「ノリは自分が育った頃聴いた、往年のピアニスト達のテイストを持っている。全然違う環境、文化の国から来た若者が自分たちの文化を知ってるんだ」って、恥ずかしくなるくらい、聞いてるみんなも、もう嫌になっちゃうじゃないかってくらい、よく自慢してくれてました。

本当はこういう自分が褒められた、みたいな事書くの好きじゃないですが、すみません、ちょっと許してください。


一応今回お別れになってしまったけど、いただいた経験、思い出は一生色褪せる事が無いし、一緒に演奏した音源もあるし、彼の声もずっと聴けるので、むしろこれから一生の付き合いになるのか、という気持ちにもなってます。カマールの方も見ててくれるだろうし、自分も人生終わる時に振り返ったら、今から向こうの世界に行って彼に逢えるのもそう遠くない日の事なのではないか、と思います。

彼との出会いに心からありがとう。
それまでできる精一杯やって、できるだけ、もっともっとスイングしまくって天国のカマールを微笑ませ続けたい。