先日ホームセッションで初対面のヴォーカリストとセッションしました。
理屈ではなく、一緒に演奏しながら自然に引き込まれていったけど後で一緒にご飯しながら音楽の話なども楽しくさせていただきました。

彼女のメインの活動は日本語でオリジナル曲を歌うという事だけど、ジャズも好きだしオファーがあれば歌うという事でした。

色々な話聞いてると、言葉、歌詞、曲作り、アレンジやメンバーの人選の事など、ああ、そこまで色々な事に深くこだわって初めて人前で歌う、というところまで辿り着いているのか、という事が伝わってきて、自分より遥かに若い方だけど、年齢、ジャンル、方向性等とか、そんな事全く関係無くその真剣さに自然にリスペクトさせられたし、背筋を伸ばされるような気持ちになりました。何より彼女は紛れもなく素晴らしいミュージシャンなんだと思いました。


当たり前の事だけどベーシストもドラマーもホーンプレイヤーもミュージシャンだけど、シンガーだって当然ミュージシャンであるべきですよね。

主にジャズスタンダードを歌うシンガーもみんなミュージシャンだったら、メンバーもリスナーもより楽しいかもしれないですね。

自分なりの解釈、勝手な想像ですが、多分、彼女は英語を母国語にしない日本人が、ジャズスタンダードソングを英語だけで歌う事の意味、難しさ、など真剣に勉強、戦いながら真面目に考えてきた人で、そのうえでオリジナルを日本語で歌い自分を表現する事に、最も意味、価値を見出しているのかな、と感じました。

彼女のジャズは素晴らしかったけど、オリジナルの日本語の歌も素晴らしいんだろうな、と感じされられました。