日本でジャズを観に行く人達は、いくつかの全く別のグループに分かれるらという話をしていたミュージシャンがいました。

自分としてはまず大まかに、上質な音楽、いいクオリティを求める人達と、音楽自体の質より、他のものが大事な人達、という2つのグループに分かれるのではないかと思う。
(実際には純粋にいい音楽を求めてるつもりだけど、結果的にクオリティとはあまり関係無い物にお金、時間を使ってしまっている方もいると思います。)

結論を言ってしまえば、残念ながら日本では後者が圧倒的に多いという事に意義を唱える人はいないのではないでしょうか。


分かりやすいところでは、
アマチュア女性シンガーのライブばかり行く人(主に男性)、
フェイスブックなどで友達になって、いいコミュニケーション取ってくれる人のライブに行く、という人(主に男性)など。

クラシックやポップス、ビッグネームのジャズライブには無い楽しみはあるのかもしれない。アマチュア女性シンガーばかり聴きに行く人より、もう少し音楽自体にも興味ある人はプロの女性器楽奏者のライブにも行ったりするように思われます。
こういう方達の中にも、純粋にいい音楽を求めているつもりの方もいらっしゃれば、分かっていて完全に割り切って、音楽に付随する部分を大人に遊ばれている方もいらっしゃるのではないかと思います。
 
ちょっと飛躍してると思われると思いますが、
この国では”女性のための高収入アルバイト”雑誌があったり、その宣伝トラックが走ってたりするけど、
”男性のための高収入アルバイト”雑誌って無いと思います。
案外ジャズ状況と全く無関係でも無いような気もします。
アメリカにはそういう物ないし、そういう目立ったジャズのお客さん層というのも存在しないのも偶然では無いようにも思えます。



アマチュアシンガーが、一線のプロと変わらない、もしくはそれ以上のミュージックチャージ、とってライブしてたり、

地方にツアーに行く計画しているプロのミュージシャンが、地元の集客力あるアマチュアシンガーを入れようか、という話をしてたり、(本来は実力あるプロシンガーであるべきでないだろうか?)

プロよりアマチュアのライブの方がお客入る事も珍しくなく、その結果ライブハウスもどんどん素人をブッキングする→勿論音楽のクオリティは二の次、三の次。

などなど、おかしな事は多い。

誤解されるのは承知してますが、誰かが悪いという問題でも、責めたい訳でもないです。
ただ、こういうおかしな状況をみんなで少しずつましにしていけないかな、と思っているだけです。



物の価値が誰にでもかなりはっきり分かる事で考えると分かりやすいと思いますが、

草野球の試合にプロ野球と同じ、もしくはそれ以上のお金払って観に行く人いるだろうか?
客が入って儲かるから、プロより草野球の試合をブッキングしたがる球場があるだろうか?(そういうシステムではないだろうけど)
地方では集客が難しいから、人気アマチュアチームと試合したがるプロ野球チームがあるだろうか?
半年前に初めて人と一緒にプレーしました、という主婦の方の試合をお金払って観に行くだろうか?
高級レストランが並ぶなか、レトルト食品を出して、同じようなお金取るようなお店を構えて成りたつだろうか?

誰が考えてもあり得ないというのは明白だけれども、残念ながら日本のジャズではどれも成り立ってしまっていて全く珍しくない事です。
言い方変えれば、どれもこれも
物の価値を感じない人が多くないと成り立たない
事ではないでしょうか?
『いや、好みの問題だよ、俺はレトルトの方が好きだよ』という人は殆どいないですよね。

”ここが変だよニッポン”だったら、間違いなくゾマホンに突っ込まれまくるのではないでしょうか。

あるシンガーが、彼女の生徒さんはアマチュア同士で聴きに行き合ってばかりで、先生やプロのライブには行かない人が多い、と言ってました。もっとプロの歌を聴いて勉強して欲しい、とも言ってましたが、アマチュアの方がライブで集客して成立させるためには、自分もアマチュア仲間のライブに行って応援しないといけないのでしょう。

確かに自分もアマチュアシンガーのサポートのライブの時だけよくお会いするけど、プロのシンガーのライブでは全く会う事のない方達いらっしゃるけど、そういう事なのかもしれないですね。


いい音楽より、そうでないものをサポートする人間の方が圧倒的に多いというのは残念だし大きな問題かな、と思います。


つづく、