このシリーズを全部読んでくださってる方の中には当然もういいよ、くどいよ、と感じている方もいらっしゃると思います。自分も、正直色々損する事もあるだろうし、あまり書きたくないという気持ちもあります。ホントは誰かが変わりにやってくれたらいいな、とも思いながら、今の状況が少しでも良くなってくれたら、という思いで書いてます。


勿論、
実際その手のシンガーの方達に対して個人的な感情はないです。もし、個人に対する怒りなどを抱えてたり、侮辱するような気持ちがあったとしたら、いくら正しい事を言ったとしても伝わらないだろうし、自分が読む側でもそういう文章は同意できたとしてもあまり気分のいいものではないし、嫌いです。もし誰かの事を本当に軽蔑したり、恨んだとしたら何も書くべきでないし、何か批判的な事を書かなければいけない場合は、その人達に対してなんらかの愛情を持っていないといけない、とは思ってます。

周りの先輩ミュージシャンで、「俺は家庭や、失えない物あるけど、誰かが言うべき、応援してるからどんどん書いて!」と無責任に、、、(笑) いえ温かく応援してくださってる方々がいらっしゃる事も力になってます。

今まで書いてきた事すべては
、一言で言ってしまえば、いいものとそうでないものの区別、ジャズ的価値観があまりにめちゃくちゃになってしまっているというのが原因ではないかと思います。

飲食に例えれば、
レトルト食品を出すお店と本格的なお店が同じエリアにごちゃごちゃに混ざり同じ価格帯で存在し、挙げ句の果てにレトルトのお店の方が繁盛する事もめずらしくないという状況がもしあったとしたら、そんな環境で文化を向上させていくのは非常に困難だと思います。

自分が感じる日本のジャズの状況がまさにそんな感じです。

ホステスさんのようにお客さんに張り付いたり、
集客活動は精力的だけど、音楽は二の次、三の次で歌も勿論そんな感じのシンガーの方達の方が、その逆のタイプの、とにかく歌や音楽に対して真面目、熱意をもっている事、純粋にジャズが好きな事が歌からもすぐに伝わってくるけど、色気責めする気も全くなく、集客活動にもあまり手がまわってなさそうなシンガーより活動の場が圧倒的に多かったりする現実をとても残念に思います。

聴きに行くなら、同じ位の実力なら容姿もいいシンガーの方がいい、という位なら理解できますが、肝心な音楽が殆どどうでもよくなってしまい、表面的な色気や社交性の方が遥かに大事な要素になってしまう、というのはまずいのではないかと感じます。

活動していくためには
歌だけでなく、その他にも大事な事あるだろうし、全て頑張る必要があるのかもしれない。でももし音楽が最優先でないならミュージシャンではないでしょう。 

一般的な感覚で言えば、やっぱりジャズというのは日本からは遠い遠いアメリカの黒人文化で、かなりマニアックになってしまう部分もあり、多くの人におかしい事に気が付いてもらう事は簡単ではないと思いますが、このシリーズの残りで、 少しでも多くの人に、何かのきっかけにしていただける事を願いながら、
できるだけ分かりやすく、こんなおかしな状況を作ってしまっている原因と思われる事について書いていこうと思います。 

シンガーの方達に対する評価がおかしいという事は、なにも
素人的なシンガーに対しての事だけでなく、あるゆるステージのミュージシャン、若手から大御所といわれるプレーヤー、(日本でだけ信じられてる)世界的アーティストに対する評価に至るまで、色々なところでも当然おかしくなってくる、と思います。