素人である事が悪いわけではないし、スポーツでも草野球など全く悪くないですよね。草野球を観る、応援する事も悪くないし、誰もが色々な形で楽しめる、という事は素晴らしいと思います。

ただ問題なのは、

自分が全くの素人である事に気付かないないでプロフェッショナルの様にふるまい、平気でお金をとってしまうジャシンガー、インストルメンタリスト、そしてそれをまともなジャズだと思い込んでしまってサポートしてしまうお客さん、お店が存在してしまう事、そんな状況がジャズ文化の向上に大きなダメージ与えるのではないかと思います。お店に関しては、素人シンガーを評価してしまっていたり、区別できないケース、本当は分かっているけど、売り上げのために、雇うケース、そして何でもいい、、、というケースもあるのかもしれません。

とんでもない例ですみませんが、買う人、お金出す人がいなければ売春は成り立たないのと同じで、素人の歌を素晴らしい音楽だと思ってお金を出す人がいなければ、そういうシンガーはいなくなるでしょう。いいジャズをいい、と感じれるジャズファンの割合が多くなればなるほど自然に色々良くなっていくのではないか、と思います。 アメリカと日本の大きな違いの一つだと思います。 


素人シンガーがプロのミュージシャンを集めて歌う、というのが一番プロらしく見せるのに手っ取り早く、めずらしくない光景ですがが、もし自分にいくらお金や人脈があって何でもできるとしても、プロ野球選手揃えて、自分がピッチャーで
4番を打ち、試合をしてお金をいただく、なんてあり得ないでしょう。何故有り得ないかというと、自分を知ってる、野球やプロ選手に対するリスペクトがある、そしプロのふりをして人を騙す事には罪悪感を感じるからでしょう。素人シンガーがプロのふりをする、というのはそういう事ではないか、と思います。

勿論スポーツなど実力がはっきり誰にでも分かってしまうところでは騙せるわけもないですが、その真逆のジャズ(特に歌)のようなものだと、騙す方、騙される方、双方ともに自覚できずに、正に裸の王様のような現象も起こってしまう様です。悪気が無く自覚も持てない事が一番やっかいなところです。そして、そういう人達にとっては、こんな事を言う自分はただの心の狭い意地悪で傲慢な人間、という事にもなってしまうのだろうと思います。

素人がプロのふりをせずに素人らしく、
お店も素人が出演する場所である事を誰にもはっきりわかるようにして、お客さんも素人を聴きに来ている自覚があれば、そして勿論素人の方がそこでお金を得たりしなければ問題無いのかな、と思います。

うちはジャズみたいなものを歌う女性がいるキャバクラです、と分かりやすいお店にそれを求めるお客さんが行く、という感じなら、誰も“ふり”をしていないし、いいのかもしれないです。

もっとも、大昔に「ノーパンしゃぶしゃぶ」といいう所に政治家が行ったりして問題になった事があったと思いますが、もしノーパンとしゃぶしゃぶが両方好きだったとしても、果たして同時の必要があるのか、別々の方が両方とももっと落ち着いて楽しめるのではないだろうか?と思ったりもしたけれど、ジャズと(表面的な)お色気でも、別々に楽しんでもらう方がよっぽどいいのではないだろうか、と個人的には思っています。


「一度出演して、そういうお店だと感じたらもう出ないようにする」と言ってたシンガーがいましたが、ちゃんとしたシンガーやミュージシャンがそういうお店には出ないようにする、ちゃんとしたお店では素人シンガーに出演させない、
という事で“ジャズのお店” と“そうでないお店” を多くの人が容易に区別できるようにしていく、というのは少しずつやっていくべき大事な事かもしれない、と思います。