ニューヨークに住んでいた時、NancyのコンサートがあってもSold Outになってしまう事も多く、中々チャンスが無かったけど、多分もう10年近くたってしまっただろうか、 一度だけリンカーンセンターAllen Roomで観ることができた。

その時すでに身体の状態も万全ではなかったみたいで、ずっと座りながら、歌詞も一応置いてました。声がベストの状態には程遠かった事も疑いようもなかったけれど、それにもかかわらず、というかそんな事全く関係無いくらいに力強くストーリが突き刺さってくる事に驚き、感動させられました。

まるで畳の部屋の布団の中から上半身だけ起き上がって、孫達に囲まれながら、色々なストーリーを語る、というか囁いているかのようで、声はかすれていてもメッセージの力は強い。身体は弱っていても凄く強いStory Tellerだった。

音楽は技術が全てでもないし、それで優劣をつけるわけでもない。時には声が充分に出ていなくても伝わってくる。でも、やっぱりそれは一度極めた人達だからこそなし得る事なのかな、と強く感じさせられた。