出会った頃、彼は殆どインストばかり聴いていて、いつもコルトレーンとかモンクの音楽の話ばかりだった。自分の方がヴォーカリストのアルバムの話とかしていたくらいだと思うけど、その中でNancy Wilsonのあのアルバムが2人ともとても好き、という事で盛り上がった。

この曲もセッションした事あったけど、後にレコーディングしていて、なんかNancyへの想いもあって嬉しくなった記憶があったけど、今回また聴いてみた。

今改めて聴くと、温かくて個性も強い素晴らしい声だな。思わず、もろ素人的な“歌上手いなぁ”というフレーズも出てきてしまう。自分が出会った当時は勿論世界中どころかアメリカ国内でもまだ知られてなかった、けど歌自体はすでにある意味今と遜色無いくらいカッコよかった。そんなローカルでも無名なシンガーも沢山いた事(今もいる)を今考えるとやっぱりNYって凄いところ、別世界だし、そんなシンガー達と演奏できるような有難い環境にもついつい当たり前になってしまっていて感謝が足りなかったな、と改めて思わされる。

このJoseによるNancyへのトリビュートのような録音は、色々想わせてくれるし繋がる、自分にとっての特別な存在。