1027 Paris Nori
チャイニーズレストランで、結果的に出てきたフォーみたいなのものや、ウイスキー、コーヒーなどをいただきならがら1ステージ分の時間を潰して、またクラブに戻る。列にちょっと並び、程なくして今度は無事入れました。

雰囲気的には地元のトップミュージシャンのグループが演奏している感じでした。 昔ニューヨークで共演した事があり、今はかなり有名になって活躍している若手黒人ドラマーがプレーしていた。 パリに移住したのか、たまたまツアーで来ていたりしていたのかは分からなかったけど、あんな風にアメリカのトップミュージシャンも頻繁に訪れているような雰囲気は感じた。

その地元のバンドのステージをしばらく観ていて、あれ、リズムがちょっと変かな、と思ってステージを見てみると、そのドラマーが客席の誰かに話しかけてるような、何か探しているようだった。次の瞬間プレーをやめてステージを降りて行ったと思ったら、何と、前のバンドのドラマーのAri Hoenigがニコニコしながら入ってきて演奏し始める。やたらと生き生きとしてるように観えた、聴こえた。しばらくしてその曲が終わると、またメンバーのドラマーがニコニコして戻ってきて交代した。 結局Ariは1/3曲くらいプレーしただけだったけど、急にお腹の調子でも悪くなってトイレにでも行ったのだろうか。とにかく日本ではあまり見られない光景、アメリカに近いラフさで、正直何だかホッとさせられた。 

1時間位してから、メンバーが知り合いのミュージシャンをステージに呼んで参加させ始めました。凄いプレーヤーが次から次へと、参加してました。勿論自分は誰も知らないかったけど、3曲くらいして、図々しく勝手にステージに上がってみました。郷に入ったら郷に従えで、日本ではあまりそうはしないけど、アメリカ式に切り替えれば、結構切り替わってしまう。 

この時はみんなめちゃくちゃクレイジーでもなく、ソロも長すぎず、という感じだったので、そこから少々はみ出る、というくらいにしました。

良い悪いの問題ではないだろうけど、自分と似たタイプ、スタイルの人は見受けられなかったのもあるのか、演奏後は結構英語で話してくれる人もいて、やっぱりその辺のダイレクトなところはアメリカと同じところがあって、色々シンプル、簡単でいいな、とは思わされました。

音楽と最低限の英語(10年前よりは英語話す人も多い)のおかげで、知らない土地にいきなり行っても、なんか親戚の街を訪ねてるくらいの気持ちにさせてもらえた初日の夜でした。