今回の滞在は、誰も知り合いがいないにもかかわらず、毎日図々しく飛び入りさせてもらったけど、最後は、地下深いライブハウス、ファンクセッションと謳われる深夜セッションに突撃。

深夜のジャムセッションが始まるまではかなり時間があるにもかかわらず、かなりの人で溢れかえり、多分目測で50人くらいで普通に満席っぽいところに、その2、3倍くらいの人はいる感じで、周りの人の肩に触れずにカウンターまでドリンクを貰いにいくのは難しいような状態。ニューヨークで言えばSMALLSと似たような雰囲気を醸してる。

(日本の感覚では)大分待ってから、ホストバンドの演奏からスタート。
やっぱりプレーヤーもリスナー側も個性強い人間が集まってるのが簡単に伝わってきて、シンプルに気持ちいい。

自分はそこで演奏されている、みんなが知ってるファンクセッション曲を知っているわけでもないし、参加できるかどうかも分からないけど、ただ気持ち良く聴き楽しむ。

そして1時間半から2時間程経った頃だろうか、 


英語で何か大声で話してる黒人のおじさんがいた。そして次の参加者が直ぐには揃わない様子。
そこで、「キーボード奏者はいるの?」と聞いてみた。
 「探してるんだけど」
「俺が弾いてもいいかな?」


すると答えるより先に、
「おーい、ここにいるぞ!」
とホストに叫んでる 笑


そこから、キーボードの場所まで人を掻き分けながら移動し、半身の体勢でキーボードと最前列のリスナーとの隙間をすり抜けて、なんとか座る。

会場にアジア人は自分一人。明らかに何だろう?という物珍しそうな視線、空気。こんな時は、「まぁ、観てなよ、お前ら今まで一度も見た事ないもの見せてやるから」といった矢沢的、挑戦態度がいいかもしれない。


ホストが、
Maceo Parkerの何とかっていう曲だけど、知ってるか?」
「知らないけど」
 「シンプルな曲だから〜」
「参加者が多いから、ソロはあまり長くなくね」
「(話半分に)分かりました」

多分そんな複雑なコード進行でもないだろうし、いざとなれは自分のソロフォームは勝手に一発だ(ワンコード)、同じ黒人音楽だし、Maceo ParkerもCharie Parkerも対して変わらないだろ、といった適当、勝手極まりない気持ちで始める。

まずは曲調、フォームを掴む。ふむ、、、

ドラマーはムキムキタンクトップにタトゥーまみれで、ミュージシャンというよりまるでUFCファイター、夜道で睨まれたら、黙って持ってる物を差し出す、そんな出で立ちの奴をビックリさせれたら面白そう。

テーマ、ギターソロが終わり、キーボードに回ってきた。

ゆっくりじっくりと少しずつ盛り上げ、客席も結構盛り上がっている雰囲気なのを感じつつ、

一人Rhythm Challengeを図々しく投入!


すると何と、英語で自分をホストに送り込んだおじさんが、笑い叫び、立ち上がり、踊り始めた!!!
周りも盛り上がってる。ギタリストが振り返ってこちらを見てる。

何て動物的でダイレクトなんだ。

よし、さらにギアを上げる、”参加者が多いから、ソロはあまり長くなくね、” はもう無視!
客席を味方につけてしまえば勝ちだ。

気にせず、非常識に大分長くやっていると、さすがにホストの「そろそろ、、、」の合図で、切り上げる。


終わると直ぐ、アメリカの(忘れてしまったけど)ある州に住んでるんだ、というアメリカ人のおじさんをはじめ、英語で話しかけてくれる人達がいた。あの黒人のおじさんが、笑って「相応しい奴を送ったよ」と言ってくれてる。

うーん、このダイレクト感はNYとまるで変わらなく、ちょっと懐かしくなった。

やっぱり、ああいう空気を忘れないようしたい。
パリでの最後のセッションにふさわしい夜。当分の間記憶からなくならないであろう、自分への最高のお土産になりました。

今回の旅は、パリを自分にとってまた少し近い街にしてくれた気がした。

1029 CrazyHorse1 ER
パリのキャバレー、Crazy Horse
コケティッシュ、艶やかでありながら健康的な鍛えられた女性ダンサー達。
のりっぺには、ちょっとほろ苦かった大人な夜。
1029 CrazyHorse 2