先月、ドラマーのエリックと地下鉄で演奏。よくイーストビレッジのレストランでギグしたのはもう6、7年前だから、大分久しぶり。以前と変わらず、5や7拍子でその時彼の思いつくスタンダード曲をやらされる。コルトレーン、ホレスシルバー、キャノンボールなどの玄人好みの渋いミュージシャンズスタンダードも必ずおさえる。

ある曲の進行を確認するために、「オリジナル通りのAABでいいか?」 と聞いたら、
「ノリ、1953年の録音はAABAで1956年の録音はAABでやってるけど、AABでやろう」のように指摘してくる。音楽的知識、歴史の知識がすさまじい。
年齢、肉体的なコンディションもあって、必ずしも第一線でなくてもこういう人間がNYにはごろごろいるところが恐ろしい。