これは、2007年頃、今はもうブルーノートアーティストにまでなったしまったJose Jamesが自分に紹介してくれたアルバムで、今もたまに定期的に聴くけど、いつも凄いインパクトを感じる。

Joseはサックスのコルトレーンがすべて、というくらいの人間で、当時コルトレーンの曲、ソロに自分で歌詞をのっけて歌ってたりしてた。
録音は諸事情によりリリースできなかったけど、あれは自分にとって一番魅力的なJoseだった。このアルバムはヴォーカルのJean Carneがコルトレーンの至上の愛のAcknowledgemmentを歌っていて目にとまったんだと思う。Joseは「オペラ歌手みたいで、ちょっと変じゃないか?」と言ってたけど、自分はこの独特の世界にとても魅かれた。
ちなみにオルガンのDoug Carnは当時の旦那で後に別れたらしい。


何か、命を絶ってしまって体は動かないのに、まるで魂だけでそのまま歌っているような、それが地球の奥底か何処から聴こえてくるようなイメージを持たされる。

本当に好きな音楽は、勉強になってしまいたくなく、できるだけ頭を通さないで聴いていたいんだけど、この曲の演奏はバラードの中でもかなり遅い事に最近やっと気がついた。バラードを演奏する時はかなり遅めが好きで、自分でテンポを出すとついそうなりがちだけど、ホーンプレーヤーやヴォーカリストに迷惑だから気をつけるようにしている。もしかしたらこの曲みたいな演奏が好きでイメージが焼き付いてしまってるのかもしれない。やっぱり遅くて我慢強さを強いられる テンポ、子供のセックスより大人のセックスみたいなバラードがいい。