ジャズピアニスト Nori OchiaiのBlog

音楽、その他を通して日々感じる事や活動状況。

音楽

個性

本当に正直に自分の人生を生きていいれば、個性というのは勝手に出てくるのだと思う。
でも、それはそんなに簡単な事ではないな。

QUEEN

イントロの一瞬だけでもドキッとさせられるような曲もある。
頭で聞いてしまえば、どこにでも存在するような特別珍しくもなんでもないコード進行なのに、心にはどこにも無い、まるで今まで聴いた事ないようなハーモニーのように響く事に改めて驚く。

何故だろう?
やっぱりコピー、真似ではなくオリジナルだからなのかな。

どこにでもあるような、誰もが見慣れたような当たり前の物、素材だけを使っても、まるでどこにも存在しないように聴かせられる、魅せる事ができるのが本物のアーティスト、表現者なのかな。

 

キャサ夫's Blues

昨日のシンガー、キャサ夫さんの馬車道系オリジナル曲の語りで「もしも許される事なら〜」の節に、オーナー、アキさんすかさず「許すわけないだろ」だったので、

次コーラスで自分は思わず「許してあげてよ!」
にした。

ちょっとアメリカでのブルースのやり取りを思い出しましたよ 笑

騙し?

共演者の方に、「次は何かCでバラードでも(タイトルは浮かばず?言わずに)」と言ったら、「えー、本当かな?」と疑われてしまった。
そんなにいつも騙してるのだろうか、、、

Nancy Wilson 3


出会った頃、彼は殆どインストばかり聴いていて、いつもコルトレーンとかモンクの音楽の話ばかりだった。自分の方がヴォーカリストのアルバムの話とかしていたくらいだと思うけど、その中でNancy Wilsonのあのアルバムが2人ともとても好き、という事で盛り上がった。

この曲もセッションした事あったけど、後にレコーディングしていて、なんかNancyへの想いもあって嬉しくなった記憶があったけど、今回また聴いてみた。

今改めて聴くと、温かくて個性も強い素晴らしい声だな。思わず、もろ素人的な“歌上手いなぁ”というフレーズも出てきてしまう。自分が出会った当時は勿論世界中どころかアメリカ国内でもまだ知られてなかった、けど歌自体はすでにある意味今と遜色無いくらいカッコよかった。そんなローカルでも無名なシンガーも沢山いた事(今もいる)を今考えるとやっぱりNYって凄いところ、別世界だし、そんなシンガー達と演奏できるような有難い環境にもついつい当たり前になってしまっていて感謝が足りなかったな、と改めて思わされる。

このJoseによるNancyへのトリビュートのような録音は、色々想わせてくれるし繋がる、自分にとっての特別な存在。


 

Nancy Wilson 2

ニューヨークに住んでいた時、NancyのコンサートがあってもSold Outになってしまう事も多く、中々チャンスが無かったけど、多分もう10年近くたってしまっただろうか、 一度だけリンカーンセンターAllen Roomで観ることができた。

その時すでに身体の状態も万全ではなかったみたいで、ずっと座りながら、歌詞も一応置いてました。声がベストの状態には程遠かった事も疑いようもなかったけれど、それにもかかわらず、というかそんな事全く関係無いくらいに力強くストーリが突き刺さってくる事に驚き、感動させられました。

まるで畳の部屋の布団の中から上半身だけ起き上がって、孫達に囲まれながら、色々なストーリーを語る、というか囁いているかのようで、声はかすれていてもメッセージの力は強い。身体は弱っていても凄く強いStory Tellerだった。

音楽は技術が全てでもないし、それで優劣をつけるわけでもない。時には声が充分に出ていなくても伝わってくる。でも、やっぱりそれは一度極めた人達だからこそなし得る事なのかな、と強く感じさせられた。
 

R.I.P. Nancy


JAZZってSEXなんだ、と最初に教えてくれてのが、この録音だった。

New York行ってすぐの頃、それを感じさせられやすいような状況の中にいたのかもしれない。

your eyes don’t shine like they used to shine〜

あまり気軽にはR.I.P.とか言えないけど、Nancy WilsonはOne of my favorite singers of all timeで、自分にとって特別な存在でした。色々なシンガーと共演して、音楽的な好み、センスなど合うような気がした時に聞いてみると、大抵彼女、彼らもNancyの歌がとても好きな事が分かり、やっぱり、と思わされる事も多かった。

このバラード曲はいつ、何度聴いても、スリルを感じ、ドキドキせずにはいられない。ピアノのJoe Zawinulのコンピングが凄まじく大人な色気、品、繊細さ、大胆さ、優しさ、我慢強さ、、、、で、最初のアルペジオを聴いただけで、もっていかれてしまう、やられてしまう。

JoeのピアノとNancyの声が正に、音で愛し合って、もの凄く高い次元で感じ合っている。お互いを深く深く知り尽くし、と同時に、「え、まだこんな知らなかった魅力が相手にあったんだ」と、想像をはるかに超えて気持ちよくさせられる事にドキっとさせられ、それが声に現れ、またその声に刺激を受け、インスパイアされて、さらにスリルある音、フレーズが出てきて、それがまた〜、とエンドレスな刺激のスパイラル。まるで何十年も寄り添う夫婦が、決して惰性にならずに、いつも新鮮にお互いにドキドキさせ続けるような、そんな最高なSEXなのかもしれない、と思わされた。物凄い音はやっぱりそれくらいミラクルなのかもしれない。

Miles Davisも自伝にも、”Never felt better than that with clothes on” の様な表現があったし、

「音楽のパートナーを探すのは結婚相手探すより難しいかもしれないわね」と共演したシンガーが言ってた事もあるけど、まさにそういう次元なのかもしれない、と思わされてしまうような、、、、、
自分にとってはそんな音。


このスリルはこれから何千回聴いても全く褪せることは無いと思う。

ずっと忘れられない最高の歌をありがとう!
R.I.P. Nancy Wilson
 

先日のイオンモールで

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自分のオリジナル曲、Sambopを演奏してほしい、というリクエストを事前に事務所を通じてくださった方がいらっしゃいました。

ステージ上でリーダーの鎌倉淳さんが、「リクエストくださった方、いらっしゃいますか?」と聞いてくれましたが、どちらにいらっしゃるか確認できませんでした。

演奏終了後、スタッフの方がメモを手渡してくださいました。

直接お礼を言いたかったけど、とても心温まるメッセージを残してくださってありがとう!

 

Such a crazy night it was!

今日の鎌倉淳カルテットは面白かった!!!
イオンモールであんなに非常識にやってしまっていいのだろうか?というくらいだった。何やってもリーダーは笑ってるけど、どこまで行けば怒られるのか、ちょっと不安になってくるかも、、、しれない 笑 

あれでは病人でもみんな元気になってしまう!
バカげてて楽しい。

熱い応援、ありがとうございました!

次回は12/13の六本木CLASPSですが、さらにどうなるか、、、

是非よろしくお願いします!
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Good of Pals

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激闘の異種格闘技戦を終えた翌日、まるで何事も無かったかのような平和なカフェで1人きりで試合を振り返るのというのがなんか心地いい。



今回はGood of Pals というタイトルのライブで、“よき仲間” “いい奴ら”といったところだろうか。
 
日本の音楽シーンを引っ張ってこられた、錚々たるメンバーの中に紛れ込んでしまった感があり、しかも、”いい奴ら“のグループにもホントは入れないような気はする、、、けど。

いや、それとも、いい人過ぎでもスイングしずらいという事で、スイングするためだけに頑張って嫌な奴になろうとしてるのがばれてしまったのか、、、


それはともかく、

以前にも共演させていただいたハーモニカの八木のぶおさん、そして初共演のギターの北川涼さんとのトリオでのインストルメンタル、そしてゲストシンガー達をバックアップさせていただきました。さすがに、様々な音楽、アーティストと共演されたりしてきた豊富キャリアに裏付けされた音楽性、テイストのお二人で、色々引き出していただいたり支えていただいたり、楽しかったし、勿論初組み合わせ、スタイルの違う3人で様々なスタイルに立ち向かうという、中々あり得ないスリルも最高でした。

最初のゲストは炎のソウルマンこと青山春裕さん、満席の店内の温度をさらに大分上げていただいて、というか火をつけられた。お客さんスタンディング、ダンスィングで強烈な空気。やっぱりソウルもジャズも先祖は同じ親戚みたいな感じした。

続いては、One and Onlyの山下太郎さん。個性が強烈でバックボーンは分からない。何人だろう?国籍なんてものは無いかもしれない。常に自分のリズムがあってどんな状況でもそれは決して崩れる事なく、そんな、長年音楽に取り組んでこられた姿勢を感じさせられる。ジャズミュージシャンにも馴染みある曲を用意していただいたり、とても感覚的な機敏な反応だったり、こちらのミスやアクシンデントもすぐ音楽にしてしまうような、並のジャズミュージシャンがはるか及ばないジャズスピリッツのようなものも感じさせられ、さすがでした。

そして最後に登場してくださったのは、日本武道館などでライブされてた伝説のハードロックバンド、アースシェイカーのマーシーさん。(株)TSW、木川田社長のアイデアで、マーシーさんの曲をジャズ風に、しかも打ち合わせなし、当日にいきなり、というある意味無謀、大胆な企画。自分の性格というか、ダメなところ、加減が効かない、それを自覚し考慮しつつもやっぱり控えが足りないアレンジとプレイになってしまいましたが、それに不快感を示すどころか、笑いながらチャレンジしてくださる懐の深さ、そして偽りないリアルな反応に感激しました。やっぱり音楽、歌は真実でないと、だな。

「もう何十年も歌っているオリジナル曲、絶対に歌詞なんか忘れるわけないけど、今日は持ってきちゃいました、慣れないスィチュエーションにそれくらい緊張してます。」とMCで話される姿に象徴されてた、真面目で正直なハッタリのない、カッコよく歌いながらも、実は全くカッコつけてない、そんなピュアな人柄に感動させられた。

そして、何十年もブレずに、ずっと真っ直ぐに歌い続けてきた人間にしか出せない本物のオーラ、迫力、説得力は強力。時代が変わっても、周りが、状況が変わっても、良い時も悪い時も、何時もブレずに歌ってこられたのだと思う。なんか音を超えて自分の心にも思いっきり突き刺さってきた。

まるで打たれても打ち取っても、ただただずっと直球だけを投げ続け勝負し続けるピッチャーのような凄み。凄い経験でした。

そして最後の曲が終わって、アンコールと思ったら、何とそこに、子供の頃から観てた、アメリカから華々しく凱旋帰国した頃から観てたプロレスラー、武藤敬司選手が登場してくれました。まるで苦労などした事無いかのような温和な表情だったり、さすがに一線で長年活躍されてきた人間の風格、貫禄でした。一応自分のジャズスピリッツで無謀にも、武藤選手の目の前で、現在怪我でリハビリされている高山善廣選手の“no fear” ポーズをやるというオオボケをかましてみましたが、何事も無くスルーされてしまい恥ずかしかった、、、、、




自分とはスタイルの違う、しかも強烈な個性の共演者の方達と、ジャズが教えてきてくれたボキャブラリー、フィーリング、センスだけを頼りに戦い、コミュニケートしましたが、至らないながらも自分なりに何とかできたのは、やっぱり自分をここまで育て続けてくれてるジャズという音楽のおかげで、改めて感謝したいなと思いました。また今から地味な基礎トレーニングから始め、次のいつ訪れるかもしれない試合のために備えようと思います。

素晴らしい機会をくださった、TSWの木川田社長、関係者の皆様、共演者、ゲストの皆様、応援してくださった皆様、心からありがとうございました!!!
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